パンドラの箱を開けてしまいました。

この車輛は俗に言われるナローポルシェ911で排気量は2.2リッター トリプルチョークWEEBER仕様の車輛です、来年で50歳1970年のラインオフから半世紀になりますが走る止まる曲がるという基本性能には現代交通事情でも必要にして十分以上となります。このエンジン200馬力少々なので今の時代としては決して速い部類には属しませんが軽いボディーとエンジンピックアップそのダイレクト感はエンジンに跨って乗っている感がございます。

そんなナローですがやはり寄る年波でしょうか近くに寄るとボディー全体に小さいプツプツが浮き上がって来ました写真に撮っても分からないのですが水銀灯などで透かして見ると良く見えて来ます。塗装膜下の鉄板表面処理剤が悪さしはじめている結果との専門家の見立てでした、対応としては鉄板下地肌まで剥いて防錆処理をやり直し塗装下地を作り再塗装を行う事となります。

方法としては見えている表面だけ塗装する方法いわゆるオールペイントですが今回の場合は鉄板下地まで剥ぐ必要があるので超高級オールペンになってしまいます、ボディー表面にまだ艶が残って下地に問題無ければ通常の塗り重ねるオールペンが可能となります、塗装表面が皮膚病の様になってしまった場合は今回と同様に下地まで剥く必要が有ります。塗装工程が全く異なる為に掛かる費用も数倍の違いとなってしまいますのでこの時点でどこまでどうするかと費用に決断が必要となります。

こちらは車歴節目の50年でもあり足回り及びブッシュ類ウエザーストリップ交換を含めて考慮すると中途半端な対応は考慮せず今回は完全レストアを目指す判断となりました。

上記はトランクルームのカーペットを剥いだ状況となります、埃で汚れていますが以外に錆びも少なく状態はかなり良いようで先ずは一安心ですがこれから作業を進めていく過程で何が出て来るか不安でもあります。

今後の作業ですが丁寧に一つづつ部品を外しドンガラ状態にする事が当面の目標となります、そうしたレストア作業を今後皆様へご案内して行き楽しんでいただくと共に何かの参考になればと思います。