ベンツ Vクラス W638 リアエアサス修理

当初よりトラブルが多く何かと評判の良くないVクラスW638のリアエアーサスペンション。
その原因はとても単純な構造にあるように思います。

写真中央の黄色い細いエアーホースがご覧いただけるでしょうか。
これがエアサスの生命線のホースです。

一晩経過すると車高が低下してしまい、エンジンを掛けると元の車高に戻る、というのが
エアサストラブルの最初の症状です。
症状が進んでいきますと、車高低下の間隔が一晩から数時間と、とても短くなってきます。

そこまで間隔が短くなりますと、故障も時間の問題です。
しかし!この段階で修理をすれば、費用が安く済みますので、
症状にお心当たりのあるオーナー様はぜひともスリーポイントまでご相談ください ^^

トラブルの元はこのシリコンゴムでできたO(オー)リング。
左側が交換前のOリング、右側が新品のOリングです。
このOリングが経年劣化で弾力を失うと、左側のように癖が付き、
それが原因でエアー漏れを起こして車高が下がってしまいます。

左側フロントシートの下あたりにあるエアーを分配するモジュレーターの、丸穴3ヶ所に
このOリングを介してエアーホースが入ります。
固定ではなく、挿してあるだけという超シンプル構造!

こちらはエアーショック本体部分です。
「丈夫な風船」のような構造で、空気圧でそのすべてを支えていますので、
空気が漏れてしまえば当然しぼんでしまいます。
Oリングの劣化に伴い、こちらにも影響が及びます。
こちらが今回修理に使った部品の全てです。
単純なパーツのように見えますが、純正部品の供給がなく、
またサイズが特殊だった事もあって市販のパーツで間に合わせることができなかったので、
やむなく材質とサイズ指定のスペシャルオーダーでご用意いたしました。

症状が進むとエアーポンプが動作したままになってしまい、
オーバーヒートで破損を起こしてしまいます。
ベンツディーラーに修理を依頼すると、ポンプとモジュレーター・エアサス交換で
とても高額な修理費用がかかりますので、
エアサスの不調を感じられたらぜひお早目に対策を!