ベンツディーゼル事情のその後


昨年秋に日本国内でも発売が開始された新世代ベンツディーゼルエンジン搭載車、E320CDIですが、発売から半年以上が経過し、その後の販売状況はどうなったのでしょうか。

4月末に発表された情報によりますと、E320CDIの受注台数は累計で1000台を突破したとのことです。この数字はベンツEクラス全体の約15%を占めるものです。メルセデス・ベンツの昨年の日本国内における販売台数が約4万8000台、その半年分ということで単純に1/2と考えれば2万4000台。そこから計算すると、E320CDIのメルセデス・ベンツ全体に占める割合では約4%という数字になります。

ベンツEクラスのベースモデル、E300の価格が672万円。対するE320CDI ADVANTGARDEは、176万円高の848万円ですから、とても安い買い物とはいえません。しかも、いくらベンツディーゼルの燃費がいいとはいっても、20万km走ってもこの価格差を埋めることはできません。そんな諸々の事情を考慮すれば、Eクラスを購入したオーナーの実に20人に3人がディーゼルエンジン車を選択したという事実は、なかなか驚きの結果といえるのではないでしょうか?

導入されたばかりの新生代ベンツディーゼルエンジンに対するもの珍しさも手伝っての数字かもしれませんが、日本においても高級車にディーゼルエンジンという選択は十分にアリだということが証明されたこの結果は、他のメーカーにとっても大いに励みになるはずです。実際、トヨタもいすゞと提携して、次世代ディーゼルエンジンの開発へ本格的に着手し、将来的にはディーゼルハイブリッドという究極の環境対応車の開発も目指しているというだけに今後が楽しみです。

また先ごろ日本国内では、ベンツE320CDIの売れ行きにさらに拍車を掛けるべく、内外装に特別な装備を追加した限定車『E320CDI LIMITED』も発売されました。特にレザーARTICOを施した内装は、落ち着いた雰囲気の上質なもので、限定車ならではな特別感を味あわせてくれるものです。外装色はペリクレースグリーンとイリジウムシルバーの2色で、それぞれベージュとブラックの内装が組み合わせられます。

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