C43AMG車検整備

車検のご依頼でW202/C43AMG(走行距離9万キロ)が入庫しました。早速、各部を点検しましたところ、ジョイントディスク(写真、中)に亀裂が入っているのがみつかりましたが、定期的にメンテナンスされていることもあり、それ以外に緊急を要するような劣化部品はありませんでした。そこで今回はこのジョイントディスクと油脂類やワイパーブレードなどの消耗品交換、その他に走行距離を考えたメンテナンスとして、最近ツインスパークイグニッションを採用しているエンジンに多い点火系のトラブルを未然に防ぐためのリフレッシュメニューをご案内しました。
以前(5月21日)のレポートでもご紹介しましたが、ツインスパークイグニッションの点火系リフレッシュには大変コストが掛かります。C43では8気筒分なのでなおさらです。これから先も点火系メンテナンスの需要が増えてくるのは目にみえています。そのため、製造元のメーカー(BOSCH)でも最近になって、今まで1本づつ品番を指定して取り寄せなければならなかったプラグコードを、1台分セットにして供給してくれるようになりました。そしてその分、以前より安価で製品をご提供できるようになりましたので、今後の需要増に対しても、より質の高いメンテナンスをご提案できると期待されます。今回はお客様にご理解いただいた上で、全気筒分(プラグ、プラグコード、イグニッションコイル)のリフレッシュを行うことになりました。

ところでこのお車のオーナー様は、C43以外にも2シーターの車両を複数台所有されていて、休日にはサーキット走行も楽しまれているとのことです。前回ご来店いただいた際には、ショックアブソーバーが劣化して正常に働かない状態になってしまい、乗り心地が悪くなってきたので交換されたいとのご依頼をお受けしました。交換するにあたっては今までよりもさらにスポーティな乗り味に変更したいとご希望されていましたので、ビルシュタイン製のショックに独自のセッティングが施されたENNEPETAL製のショックをご案内し、交換されました。(写真、右)交換後は、お好みの乗り味を実現することができ、大変喜んでいただけました。
各部に手を加えることでベース車よりもパワフルでスポーティな走りを実現したAMGのコンプリートカーですが、そこからさらに自分好みのセッティングに変更するという方法も車を楽しむためのひとつの選択肢ではないでしょうか。中でもサスペンションのセッティングを変えるという手法は、誰にでもハッキリと乗り味の変化が体感でき、手軽に挑戦できるカスタマイズとしておすすめです。もちろん、今回のようなAMGモデルに限らず、標準モデルでもご希望の乗り味に変更するためのメニューをご提案させていただけますので、興味のある方は是非お問い合わせください。

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