1995年式、W202/C280のオーナー様より「最近クーラントが減るので点検してほしい」とのご依頼をいただきました。
早速点検を行ったところ、(写真、上中)エンジンとヒーターコアを結ぶホースの間にあるプラスチック製のブラケットが経年劣化によりヒビが入ってしまい、リークを起こしてました。
(写真、上右)リーク部分の拡大画像です。
このブラケットをバルクヘッドにはめ込み、二本のホースを固定する構造になっています。
このホースとブラケットはエンジンで熱せられたクーラントが、エンジンからヒーターコアに流れる側に位置しますので、エンジンの熱がダイレクトに影響する部分です。
以前、他車種でご紹介しましたが、年式からしても、ウイークポイントのひとつと言えるでしょう。
(写真、下左)交換新品パーツ、(写真、下中)交換後の画像です。
今回リークしていたブラケットの箇所は、バルクヘッドより室内側、角度のついている部分のアウトサイドでした。
構造上弱い部分ですので、ここから漏れるケースがほとんどです。
ただ、この部分は普段プラスチック製のカバー(ワイパーモーターのカバーなど)や、遮熱材でふさがれていて、分解しないと確認できませんので、注意が必要です。
(写真、下右)わかりづらいかもしれませんが、センターにみえるのがエンジンルーム側から写したブラケットです。
今回のオーナー様のように日常点検を心がけ(駐車スペースの漏れ跡や、サブタンクの量、水温の上がり具合など)早期発見でのメンテナンスが、被害を最小限に防ぐ方法と言えますね。
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