1ヶ月ほど前のことになりますが、ドイツの自動車メーカー、オペルが日本市場から撤退するというニュースがアナウンスされました。販売は年内いっぱいを予定しており、すでに輸入している在庫がなくなり次第、終了とのことです。
オペルというと同じドイツの自動車メーカーであるメルセデスベンツやBMW、アウディのようにブランド力によって売ってゆくというよりも、地味ではあるがまじめで堅実な自動車を作るメーカーというイメージがありました。同じようなタイプとしてはフォルクスワーゲンが挙げられますが、あちらはトヨタとの協業による販売チャンネルの拡充やなんと言っても「ゴルフ」という大ヒット作による知名度の高さを生かして、ついには日本国内で輸入車の販売台数第1位の地位にまで成長してゆきました。
一方オペルのほうはというと、実はこれまでに様々な変遷を経て、販売されてきました。もともとは東邦モーターズ(現在はBMWの正規代理店として有名ですね)が1950年代ごろから輸入していましたが、その後80年代にはいすゞ自動車、そして90年代に入るとヤナセが輸入販売を手掛けてきました。その間、93年にデビューした2代目コルサ(日本では同名の商標登録をトヨタが持っていたため、「ヴィータ」の名前で販売されました)は、日本人デザイナー、児玉英雄氏によるフレンドリーなデザインと100万円台中盤から購入できるという低価格が受け入れられ、日本でも大ヒットしたことは記憶に新しいかと思います。現在ではオペルの輸入権は、日本ゼネラルモーターズに移っていますが、事実上、最も販売に力を入れていたヤナセがGM車の取り扱いを縮小していったため、販売台数はかなり落ち込んでいったものと思われます。
こうした状況と合わせて、親会社であるGMの世界的な不振という追い討ちによって、GMの日本法人、GMアジア・パシフィック・ジャパンはオペル車の日本での販売を撤退することに決めたようです。もちろん、オペル自体がなくなるわけではなく、今後はGMの欧州地区限定の地域ブランドとして展開してゆくとのことです。
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