M103エンジン オーバーホール 最終回

作業はいよいよ大詰めになってきました写真上段左ですがラジエーターを今回は新品に交換致しました、ウォーターポンプ、テンショナー、ベルトは最近交換済みなので再使用での組み戻しになります、写真右ですがラジエーター液を充填している場面ですがこうして圧力を掛けながら充填を行い最後に圧力漏れが無いか点検を行って冷却水の充填が終了致します、写真中段ですがオイルの充填を行っており7.5リッター程入ります、続いてバッテリーを接続していよいよクランキングになります、エンジンルームに青く見えているケーブルはアーシングケーブルです。
写真下段左はクランキング直前のエンジンルームとなります、燃料が抜けているために少々長いクランキングの後に初爆が有り続いてエンジン点火と成りましたタコメーターの針も安定しております。
しばらくアイドリングさせた後にスロットルをゆっくり踏み込んでゆくとタコメーターも瞬時に反応してくれてアクセルと針が同期して動いているような感覚でした。
今回の様なオーバーホールを行うとまず感じる事が軽く吹き上がりエンジン回転がスムースになります、走行してもその感覚は明らかに残りそしてトルク感も戻る為にアクセルを踏んだ分だけ車が前に動く新車感覚が蘇る事となります。
今回の故障原因となったオーバーヒートですがラジエーター交換後はサーモ温度86度前後が定常温度となりかなり厳しい状況で無いかぎりは100度まで到達しなくなりました。
このエンジンの場合は105度を超えると電動ファンが動作しますので水温が一旦は下がりますので100度前後の温度が常態化してる場合はラジエーター交換を視野に入れた方が良いかも知れません、温度の低いサーモに交換する方もおいでですがヒートする迄の時間を長く出来るだけでヒートすること事態の解決には成りにくいと感じてます。